もはや、エンジニア業界とは別の業種が生まれたのだろう。
先週の土日、あるコンテンツプロバイダ企業向けにAndroidの研修講師をやっていた。
そこでコンテンツプロバイダ(もしくはサービスプロバイダ)という仕事をしている人たちにふれて
もはやSIエンジニアのような業界とは、ちがう業種だなと感じた。
研修担当のマネージャーさんの言葉が印象的だった。
「この業種はもはや、いままでのエンジニアの業種とは全く違うんです。
いわば属人性を突き抜ける感じですね。」と
その言葉にひざをうつ思いがした。
SIの業界は、個人のスキルにたよる部分をなくすこと基本としている。プログラムを「いかに誰でもできる仕事にするか?」に、最大限の労力をついやしてきた。
そのための設計書でありそのためのウォーターフォールモデルである。
きわだって優秀でない人たちでも回せるように仕事を組み立てることが、
ウォーターフォールモデルをはじめとした不条理の世界を生みやすくしているのだと気づいた。
それに対して、今一世風靡しているコンテンツ/サービスプロバイダは、属人性を肯定する業種なのだ。
優秀なエンジニアとデザイナが組んで質の高いコンテンツを作成する。
そして数打つ中でヒット作を生むビジネスモデル。
映画産業や、ゲーム産業に似た構造だと感じた。
僕らは、待ったなしのソフトウェアエンジニアリングの転換期にさしかかっているのだなぁと改めて思った。