レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

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2010-01-01から1年間の記事一覧

はじめてのリーダ、管理、マネージメント

教え子に「マネージメントって何ですか?」「マネージャーって何する人ですか?」と問われた、 その昔僕も「マネージャー」とか「マネジメント」ってのがよくわからなかった その時の気持ちに戻って、少し整理してみようと思う。 結論から言うとマネージャー…

威張る人たち

「威張る」って、言葉は知っててもこの年まで幸いあまり威張ってる人を見たことが無かった。でも、ちょっとづつ威張ってる人を目にするようになってきて、滑稽な姿に笑ってしまう。 威張るって、自分が気持ち良いだけでなんのメリットも無い行為だなぁ、なん…

35歳エンジニアのビジネススキルと技術スキル

35

僕らの会社クロノスの社員は、ほとんどが30歳前後のエンジニアということもあって今ちょうどいろんな転換期を迎えている人が多いです。僕自身も、IT技術好きで突き詰めてきた中で33歳を迎え、今年結婚してさてこれからどうするかという時期です。 東京に移り…

打刃物業界の一人前

僕の弟は、18歳から福井県で打刃物職人になるために仕事をしている。 越前鋳造作家 山本 直 というのが弟。 http://blogs.yahoo.co.jp/act_trading0323/2652881.html 打刃物鋳造の世界では、12年たってようやく伝統工芸士という資格を得るための試験をうける…

モンスター経験あります

ある友人が言ってた言葉から、アイデンティティについて考えるところがあった。その人は帰国子女ってやつだったが、ある時に思い悩んだという。 周りから、「さすが帰国子女だね」とか、「へー君って帰国子女なんだー」とか奇異の目で見られることに、自分が…

言語スキルよりも分野を持とう

言語追求と実装効率化追求に飽きてきた。 というのは、僕の個人的な流行だけでもないと思う。 営業をしていると、多言語に強かったり言語スキルに強いだけの メンバーの仕事を見つけるのが難しいと実感するからだ。 プログラミングが美しいかどうかについて…

【有能リーダの鉄則】同コンテキストでの有能リーダ vs 無能リーダ

今僕らのプロジェクトは大きな危機に直面していると言える。なぜなら、商流の変化からワケの分からない人が大量に流入してきているからだ。それも、プロジェクトマネージメントメンバーとしてだ。 今、僕らが参画しているプロジェクトは、某大手メーカーさん…

ルーチンワークじゃあるまいし、効率や生産性を上げたからって残業はなくせんよ。

今の勤務先では毎週水曜日、定時退社日となっていてドアの前に張り紙が貼られる 「今日は定時退社日です。仕事の効率を上げて定時で退社しましょう」 と いやいや。効率上げても残業はなくせないよ。 ルーチンワークなら、効率を上げたから早く帰れるだろう…

エンジニアは何をモチベーションに仕事をしているのか

上司の立場になって、僕にはわからないことがあった。 僕以外のエンジニアは何をモチベーションに仕事をしているのか。 何をすればテンションがあがるのか。 僕は、上流も下流もおもしろいし、障害対応とか過酷とはいえエキサイティングだし パフォチュは100…

信じられないDB文化「Join禁止」に「固定長DB」、、でも、合うんです。大規模コンシューマ向けサービスのRDB設計

僕らが最近手がけているのは、とても大規模なコンシューマ向けサービスだ。100万人の契約ユーザが使い、1テーブルに1億レコード以上のデータを貯め、24時間止めることが許されず、要求から応答までのターンアラウンドタイムが1秒以内という厳しいSLAのサービ…

エンジニアにとっての会社の意義

以前、エンジニアは「営業からテストまで一巡してみろ」ってエントリしたところ 「それができたら会社はいらない」とかいうコメントが多くついた。こういうコメントを個別に相手にするつもりはないけれど 1つ考えておかなくてはならないと思ってるのはフリー…

SI開発で再利用が必要なのは部品ではなくチームだ。

この半年、巨大なシステムの開発で学んだことの1つは、SIという業態の中で再利用が必要なのは、部品ではなくチームであるということ。 チームに蓄積するノウハウや暗黙知こそ再利用するべきで、案件の度に体制の伸縮を繰り返すやり方では、いくら部品化や共…

指揮官への道

この6月末で、僕らの戦場を離れて家族のもとへと帰った仲間がいる。 沢山苦労をかけたのに、ろくすっぽ別れの言葉も言えなかった。 彼は僕が思っていた以上の活躍をしてくれた。 彼の任務は、孤独との戦いから始まった。 「あの頃は精神的におかしくなってい…

上流エンジニアに移行するための2ヶ条

「指揮者に勧められて、客席から演奏を聞いたクラリネット奏者がいる。 そのとき彼は、初めて音楽を聞いた。その後は上手に吹くことを超えて、音楽を創造するようになった。これが成長である。 仕事のやり方をかえたのではない。意味を加えたのだった。」P.F…

スーツとギークという区分けがなくなった時代の理由

id:gothedistanceのエントリで話題になってた1つのコメントが、まさに僕のブログに対してつけられたコメントでした。 http://d.hatena.ne.jp/iad_otomamay/20100216/1266333904#c1273690204上記の「コメント主」に対して言いたいことはなにもないのですが、 …

ドラッカーは真摯さを高等な資質とした。だから隣人を愛することが必要だと思う。

ドラッカーを読むと、マネージメントおよび仕事人の資質として「真摯さ」を上げています。 プログラマーであろうと他の仕事であろうと、仕事は最後は人との関わりであり仕事の成果とは、如何に他人に対して貢献したかということなので、仕事に対する真摯さと…

久々に興奮したJavaの書籍「デコンパイリングJava」(オライリー)

Javaの本に、こんなにワクワクしたのは久しぶりでした。 というのも、オライリー・ジャパンさんから献本いただいたこの本。デコンパイリングJava ―逆解析技術とコードの難読化 (Art Of Reversing)作者: Godfrey Nolan,松田晃一,小沼千絵,湯浅龍太出版社/メー…

1年たったIT業界の新人たちへ(私信、新旧Aクラスの皆へ)

世界の中で、自分が何をできるのかを考えなさい。 会社の中を見るんじゃなく、業界を見るんじゃなく、日本を見るんじゃなく、今を見るんじゃなく。俺なんかブチ超えて、世界の中で何ができるかを真剣に考えてみるんだ。 そうすると今ぶち当たってる問題や、…

10年泥は正しい。入ってすぐに自分のやりたいことがやりたいなんて甘い。だけどIT業界には依然として夢はある。

10年前、僕は3流文系私大をギリギリで卒業して、当時花形だったこの業界に入った。「自分がやりたいことがやれそうだ。」という志望動機が、今思えばいかにも学生の発想だ。 その時、初めて見よう見まねで作ったのはHTMLとJavaScriptで書いた、どうしようも…

簡易AOPフレームワークの作成

ちょっと現場で必要なので、CGLIBを使って簡易なAOPフレームワークを作ります。 トランザクション管理やコネクションのクローズを管理するフレームワークを作ることにします。 アノテーションを使ってプラグイン式に機能を追加できるようにします。ただし、…

エンジニアにとって35歳とは定年ではないが、真価が問われる時ではある。

35歳には35歳なりの成長の仕方というものがあります。 35年、着実に1年1年、前に進んでいる人と、 確実にどこかで足踏みしてたなぁという人は、はっきりとわかってしまいます。 年齢というのはただの数字だけど、数字には魔力のようなものがあります…

つないだ人間関係の数で、その人間の価値が決まる

もう、4月。4月といえば、出会いと別れの季節であり、今日は僕らも馴染みの深い人とのお別れ会でした。 終わりはいつでも、新しい始まり。 別れは、新しい関係性の始まりだと思っています。こういうときに常に思うことは、人間という生命体についてです。 人…

任せられることで人間は成長するから、人に仕事を振るときは頭から尻尾まで振りなさい。

人に仕事を振るときは、頭から尻尾まで振りなさい。と、これはウチの社長から教わった、人の活用術ですが、 その真意を知った気持ちです。 今の仕事のチームで僕の片腕になってるメンバーがいます。 片腕というよりも、もう完全に背中を預けています。 彼が…

はよプログラマとかエンジニアとかから脱却せんかい。

PG

プログラマの誇りがどうこうと書いていていうのもなんだけど、プログラマが下手に誇りを持ちはじめた昨今。いい加減、うんざりしてきた。職業ぷろぐらまな面々に。作る技術がスキルのすべてだと勘違いしてるぷろぐらまに。 誰をターゲットに吠えるわけではな…

ある意味RACより使えるやん Oracle Streams

相変わらず大きいプロジェクトでばたばたと色々やってます。ひょんなことから、システムの可用性設計に関わることになって当初、めちゃくちゃ作りこみで何とかしようというアイデアしかなかったところへ、頭をひねってOracle Streamsというのを導入しようと…

限界と比較し、相対値として記憶に残る。

今から5年ほど前、東京に来ていたときは奮闘の日々だった。毎日終電まで現場をこなした後、さらに土日もなく連載記事の執筆などに追われていた。でも振り返ってみると、あのときの仕事は”今の僕”にとっては余裕な仕事だ。 しかし仕事の難しさは絶対値ではな…

たぶん迷ってるだろう教え子たちへ

去年、新人研修で教えた教え子たちも、もう現場に入って半年になります。きっと、たぶん今頃、壁にぶち当たっているんだろうなー。僕が今入ってる現場でも、教え子たちと同級生の人たちがいて日々悩んでるように見受けられます。 教え子たちへ。自分がやって…