僕には、異業種の親友が二人います。
この業界に入ってからずっと、
彼らに自分の仕事を説明することが、
僕の考え方に結構大きな影響を与えています。
例えば、次のような話を異業種の人に説明できますか?
・業界構造
・仕事の受注の背景
・今後の動向など、
僕ははじめ上手く説明できていませんでした。
改めて考えた事のないことを話す必要があるので、
話そうと思ってもあまり知らないという事や、
まちがいや認識違いも多いってことに気付きます。
こういう事が見えてくると、企業経営の視点が養われますし
エンジニアの人生設計にも役立つかもしれません。
こういう知識を得るのには、以下のような産業白書も1つの手だと思います。
ただし以下に紹介しているのは2007年度版なので、
2008年度を待ったほうがいいでしょうね。(多分5月ぐらいには出そうです)
- 作者: 情報サービス産業協会,情産協=,JISA=
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2007/05/17
- メディア: 単行本
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白書に載っている情報は、結構現場の状況を反映しているようです。
例えば2007年度版、「第2章 技術の動向」では、
ソフトウェア開発に必要なコストの大部分は人的資源であり、かつ、上流工程と下流工程のコストの割合は3対7と言われている。ところが、圧倒的に上流工程重視が続いており、テスト技法・ツールへの投資やテスト技法に関する人材育成はきわめて低調である。
などです。
テスト技法等の教育に関して、
現場の経験が重要であり教育が難しいことは確かですが、
人材育成の上で最重要な課題であることも白書の中で言われています。
流通しているテストに関するコンテンツは、多くは新人向け素人向けなので、
実務者向けに使うと不評だという話も、現実を反映していると思います。
付録のアンケートも、執筆の題材に使えそう!
ということで、白書のお勧めではなく。
改めて業界というものを考えて見るのもスキルアップに良いと思います。