アーキテクトへの道という講習会を依頼されている。
結構なお客さんが予約してくれているようだ。
最近のアーキテクト案件では上手く振る舞えなかっただけに恐縮だ。
ということでアーキテクトの特徴を考えてみる。
アーキテクトは、
- 実装と業務設計のクロスチェッカーである
- ルールとポリシーの番犬である
- ソフトウェアとミドルウェアのチューナーである
- 担当者の不在領域の掃除人である
- トラブル対応の生きたデータベースである
- 斥候(先回りする人)である
- 古い慣習を覆して、新しい慣習をつくる老害予備軍である
- 期待と失望を一番最初に受ける窓口である
- よくわからないことを、よくわからないと言っちゃえる特権階級である
- スポークスマンである
- 講師である
- 独裁者である
- 自動化ツールの製造工場である
- Google検索役である
- 環境構築のパシリである
- 本番環境バグが出た時のしかられ役である
- 常に被告人側(バグを埋め込む側)の弁護士である
- 逃げ切れないコンサルタントである
- お悩み相談所である
- 予期しない例外がでたらログを引き渡すところである
- OutOfMemoryがでたら駆け込むところである
- スレッドがエラったら駆け込むところである
- 「よく解らないバグである」ということを教えてくれる人である
- 本に載ってる事を自分の言葉のようにいえる朗読機である
- オープンじゃないライブラリのソースを読む係の人である
- つまりデコンパイラである
- とりあえずCCに入れとくための人である
- UT仕様書にノールックでハンコを押す人である
- 詳細設計書はチラ見でハンコを押す人である
- 基本設計書はまぁまぁ見てハンコを押す人である
- それほど権限のないマネージャーである
- 新しい物好きで失敗し続ける人である
- 適当に相づちを打つスキルが必要である
- 電気屋の店員さんに頼らず買い物ができる程度のハードウェアの知識保有者である
- でも新製品は店員を呼ぶ程度である
- 100万円のハードが安いと感じる割に、10万円のノートPCは高いと感じる人物である
- 元 完璧主義者である
- 結局、完璧になんかやりきれない仕事である
- 妥協点発見機である
- 中古書店である
- AmazonからやたらC言語の本をおすすめされる人である
- 木を見て、森を見て、また木を見る人である
- 最近欲しい能力はデザインセンスである
- カナロックが全然外せないことが頻繁にある程度のスキルである
- 新しいExcelになじめない
- マス目状のExcelを許容できる心の広さを持つ(お客さんがやたら気に入ってる様子だから)
- なんだかんだで仕事好きである
- 好きが高じてやってる職業である
いつのまにかアーキテクトあるあるになっていたというオチ。