レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

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プログラマは、組織の時代から個性の時代へ

これまで組織が仕事を生む時代だった。

ソフトウェア産業という、端からは「職人芸」に見える世界もズブズブに「組織の論理な世界」だった。


しかしながらクラウドにより個人がサービスを生み出せるという時代にあって、
組織が担う役割とは別に、個性を全面に押し出すという仕事の作り方もあり得るようになったと思う。

もっといえば
「あるサービスは、あるプログラマがいなければ成り立っていない。」
という図式は増えてきたように思う。


ITサービスは、「1人のクリエイタが作った属人的なコンテンツ」であると定義しても良くなってきたのだ。
プログラマとはコンテンツクリエイタなのだ。
もっと言うと、映画監督や、作曲家、芸術家と並ぶべきが、プログラマなのだ。


そういう独自性、クリエイティビティを持つプログラマは、ビジネス感覚にも強くないといけない。


そんな中、弊社が担うべき仕事は、
「ビジネスを教え、そのツールとしてIT技術を教える仕事」
だと位置付けている。


極論、ITの仕事を属人化しようとしている。
IT技術と独立起業を結びつけようとしている。
一人一人のエンジニアが手に職で高額報酬をもらうのが当たり前の世界を作りたいと思っている。


そして、プログラマ個人個人が独立性を持った仕事をするトレーニングをするための教育というのが僕の仕事だ。
だからこそ、染まっていない学生に、起点を置いた。


僕らは、
「ITをツールとしたビジネスを学生に教える企業」
だ。


そのスタンスで、いろいろと取り組んでみてわかったことがある。
学生さんはビジネスを怖がっている。ビジネスといえばネットワークビジネスだからだ。

仕事=苦労して儲ける=働いた時間をお金に変える=アルバイト

の認識が学生さんには強くある。


そしてビジネス=楽して儲ける=ネットワークビジネス

という認識もある。



しかしビジネスとは、本来は

顧客に対して価値を創造する=ビジネス

だ。


そういうことを、学生さんにハンズオンで教えたい。
そのためのツールとしてITを使っている。


これからの弊社の教育に自分で期待している。

前時代的セキュリティ滅ぶべし

セキュリティ事故ってもう日常茶飯事で、萎縮ムードは常識化してる。
大きな組織になればなるほど、もう社員のことは信用しない。

それってSIerが死にゆく理由だと感じてしょうがない。
社員さんよ、「信用してないけど結果残せ」って言われてる感じじゃない?

それってちゃちな話じゃない。
例えば、DropBoxが使えないからリアルタイムな情報共有ができないとか
社外とのGitのやり取りができないから、ソースの共有で手間食うとかそれだけの話じゃない。

SIerが「IT企業」の枠にいるくせに
「情報技術には保守的です」って言ってるってことで
「医者だけど、医術は信じてません。まじないで病を直します」って言ってるような感覚を受ける。

IT業界と言ってるくせに、情報を扱う姿勢が保守ってどう?

例えば以下3つの事例はなぜ毎年おこるのか?
1. セキュリティーカード紛失によるセキュリティー事故
もう15年も同じことをそこかしこでやってるし、莫大なコストかけて
ごめんなさいしてる。ええ加減お前ら対策せえよ。
虹彩なり指紋なりで認証せえよと。

2. いまだにミーティングに参加するときには
持ち込みPCがダメだから紙を印刷しなくてはならないという
でもスマホは良くて、タブレットはグレーだからNGとか
そういうバカバカしさを、バカバカしいと感じてないところが、
もう茹でガエルだって気づいて欲しい。

3. メールに添付ファイルつけるときに、2通目にパスワード書くとかいうルールでやってる
バカバカしさはなんだろう。
1通目は傍受されても2通目は傍受されないとでも思ってるのか。


いや言い訳するポイントがあるとすれば一つ。
ISOとかISMSとかのセキュリティ認証へのポーズだ。
でもそれだって、言い訳わけをもっとまともにできればいいだけのこと。

実質、意味のない手間暇をかけるだけじゃ、セキュリティという名の足かせに過ぎない。

セキュリティを軽んじてる訳じゃない、
意味のない添付パスワードだけの送信メールとか、
セキュリティ事故の地雷源であるセキュリティカードとか、
持ち込みスマホタブレット、PCとか、
意味ないことに細かく労力かけてることが
底力を損なっていることに気づくべき。

あなた方のライバルは、もう今の瞬間にでも
DropboxやGoogleDriveで共有して、共有Gitを立ててる。

そんなとき、あなた方は、メールで送られてきたExcelをパスワードで開きマージするのに数分かけてる。

こういう生産性の低さについて、少しでも許容し常識に取り入れているなら、あらためて考え直したほうがいい。

※ いや、確かに営業力の方が大事だから、こんなことで直接的に死にはしないけど、魅力ないよね。

コミュニケーションスキルの分解

「コミュニケーションスキル」社会人としてとても重要とされる能力だけど、定義があまりにもなさすぎる。
だから常々、コミュニケーションスキルというものは分解するべきと思っている。

やってみよう。

コミュニケーションなので相手が必要だ。

スキルを分析するのだから、相手方に立った方がわかりやすそうだ。

コミュニケーションの相手方に立って考える。

コミュニケーションによって受ける作用、特に受けて気持ちがよいことを考える。
その人とのコミュニケーションによって・・・
・喜の感情が揺れ動かされること、つまり笑わせること、笑わされること
・怒りを鎮められること
・哀の感情が揺れ動かされること、その人の哀の感情を動かしていると実感すること
・楽だと感じられること、その人に楽だと感じさせていると実感すること
・説得されること
・共感すること、共感を得られること
・新しい知識、知見を得られること

が気持ちが良い。
こういう分類に名前をつけられたら、コミュニケーションスキルがもう少しはっきりできるのではないか。

Mac でjava -cp のパスの区切りは[:]

mac

java -cp .;lib/hoge.jar demo.Main

みたいにやろうとしたら、どうも-cpがうまく機能していない。

下記のように、javaコマンドの使い方を教わることになる。

使用方法: java [-options] class [args...]
(クラスを実行する場合)
または java [-options] -jar jarfile [args...]
(jarファイルを実行する場合)
optionsには次のものがあります。
-d32 使用可能な場合は32ビットのデータ・モデルを使用する
-d64 使用可能な場合は64ビットのデータ・モデルを使用する
-server "server" VMを選択する場合
デフォルトVMはserverです,
これはサーバークラスのマシンで実行しているためです。


-cp <ディレクトリおよびzip/jarファイルのクラス検索パス>
-classpath <ディレクトリおよびzip/jarファイルのクラス検索パス>
クラス・ファイルを検索するディレクトリ、
JARアーカイブおよびZIPアーカイブの:で区切られたリストです。
-D=
システム・プロパティを設定する
-verbose:[class|gc|jni]
詳細な出力を行う
-version 製品バージョンを出力して終了する
-version:
指定したバージョンを実行に必須にする
-showversion 製品バージョンを出力して続行する
-jre-restrict-search | -no-jre-restrict-search
ユーザーのプライベートJREをバージョン検索に含める/除外する
-? -help このヘルプ・メッセージを出力する
-X 非標準オプションに関するヘルプを出力する
-ea[:...|:]
-enableassertions[:...|:]
指定した粒度でアサーションを有効にする
-da[:...|:]
-disableassertions[:...|:]
指定した粒度でアサーションを無効にする
-esa | -enablesystemassertions
システム・アサーションを有効にする
-dsa | -disablesystemassertions
システム・アサーションを無効にする
-agentlib:[=]
ネイティブ・エージェント・ライブラリをロードする。例: -agentlib:hprof
-agentlib:jdwp=helpと-agentlib:hprof=helpも参照
-agentpath:[=]
フルパス名でネイティブ・エージェント・ライブラリをロードする
-javaagent:[=]
Javaプログラミング言語エージェントをロードする。java.lang.instrumentを参照
-splash:
指定したイメージでスプラッシュ画面を表示する
詳細はhttp://www.oracle.com/technetwork/java/javase/documentation/index.htmlを参照してください

  • cp のパスの区切りが「;」ではなく「:」でやるとうまくコンパイルと実行ができた。

知らんかった。

Google Analyticsでジーンとした。

自社のWebサイトのGoogle Analyticsを見て、こんなにジーンとさせられるとは。

誰だかもわからないし気づかないかもしれないじゃないか。

ちきしょう、おしゃれな応援しやがって!

ありがとう。俺がんばるよ。

「会社設立 freee」をつかって実際に起業した話

会社設立のとき「会社設立freee」にお世話になり今は「会計ソフトfreee」お世話になっています。

こんなニュースがあったので、お祝いのつもりで「会社設立freee」が便利だったということを書きます。

「freeeが35億円の資金調達ースモールビジネスを支えるプラットフォームを目指す」
http://jp.techcrunch.com/2015/08/24/20150824freee/

「会社設立freee」は、まるでソフトウェアのインストール時に使うセットアップウィザードのように、次へ次へとやるべきことを指示してくれるサービスです。

なかなか難しい「電子定款」に対応しているので、それだけで印紙代の4万円が5000円の代行手数料だけになってお得でした。

「会社設立freee」を使っていなかったら、1つ1つのステップで手戻りや調査に時間がかかっただろうなと思いますし、なにより初めてやる作業なので不安だっただろうなと思います。

さて基本的には「デフォルトでインストール」よろしく、次へ次へと指示に従って行って迷うことはないのですが、ちょっと僕が詰まったところを書き留めておきます。

公証役場で定款の確認

第1の関門として、定款を認証してもらうために公証役場に届けないといけないのですが
ちょっと分かりにくくて、会社設立freeeには「定款を公証役場で確認してもらいましょう」という指示になっています。

ここはとにかく公証役場に電話してみるのが早いです。
「とりあえず定款をPDFでメールしてください」と言われ、
持っていかなくてもいいんだーとちょっと拍子抜けでした。

1日程度で返答があり、僕の場合は「代表者の住所を印鑑証明と同じ住所にしてください」と指示されました。
(印鑑証明の住所が番地まででマンションの号室まで書いていなかった)

実際の認証は、司法書士さんが代行してくれます。
その司法書士さんとの連絡のとっかかりも会社設立freeeが取ってくれます。
司法書士さんに依頼すると、4日程度で認証できますと言われました。

出資金を入金しましょう

次に、「出資金を入金しましょう」という項目がありますが、ここで少し引っかかりました。
まだ会社の銀行口座は当然できていないので、代表者の銀行口座に入金することになります。

僕の場合は、役員は一人なのでわざわざ自分の口座に振り込みしなおすということは考えもしませんでしたが、次のステップで法務局に持ち込んだときに「銀行の預金ではなく振り込み金額がわかるものを」と言われ突き返されました。

要するに自分の口座から自分の口座に振り込みをし、振り込みをしたことがわかる通帳上の明細を添付しないといけないのです。

また結構大きな金額になるのでWebでの振り込みができず、銀行までいって自分の口座から自分の口座に振り込んでもらいました。(振り込み手数料を取られます)
Web通帳にしていたので一旦印刷しに帰って、再度法務局へ登録申請しに行きます。

この手戻りはめんどくさかった。

登記完了

1週間後、登記完了は連絡をもらえるわけではなく、1週間たって連絡がなければ登記は無事完了です。
印鑑カードを発行してもらえるので手続きしに行きます。
この印鑑カードで「登記簿謄本(別名、登記事項証明書、履歴事項全部証明書)」や会社の印鑑の「印鑑証明」が発行できるのですが、
法務局で「登記簿謄本をもらう」ことと、「印鑑カードの申請をする」ことが頭で紐付かずちょっとオロオロしました。

登記が完了したら、次のステップは「印鑑カードをもらうこと!」です。

印鑑の作成

詰まったわけではないのですが、印鑑は会社設立freeeがオススメしてくる印鑑はなかなか高かったので別で作りました。

「東洋堂(http://www.toyodo.co.jp/)」さんで、
・角印(見積もりや請求書に押すやつ)
・代表者印(所謂会社の実印、銀行印と共有でOK)
の2つを作りましたが5,000円以内でつくれました。
(会社設立freeeのオススメは15,000円から20,000円)

年金事務所

年金事務所へ行って健康保険の申請をするのですが、
持ち物として以下だけとなっています。
・健康保険・厚生年金保険新規適用届
・登記事項証明書のコピー

ただ、申請をするときに基礎年金番号を奥さんの分も教えてもらっておくと早かったです。
電話して確認するなどバタバタしました。

あと自分の姓だけの印鑑があればよかったです。
僕のもっていってた実印は、「山本大」と名まではいっていたので家族の分の押印ができませんでした。
押印ができなかったので奥さんの自筆で記載して、送り返すという手間が発生。

税務署

会社設立freeeで出力できる資料の中に「控え」とプリントされたものがはいっていたので、
控えは家に置いていってしまいましたが、控えも持っていくべきです。税務署で押印してくれます。

都道府県税事務所へ行く

とくに何も問題なくスルッといきました。

ということで、それほど大きな手戻りはなく混乱もなく起業ができた安心感があり、
その後「会計ソフトfreee」への連携もスムーズで、
電話で最初の操作方法をサポートしてくれたり、
事業年度などが「会社設立freee」から引き継がれているなど
素晴らしいユーザー体験だなと感心してしまいました。

ということで、株式会社レベルエンター(http://levelenter.com)が設立できました。

引き継ぎエントリ

先日は、退職エントリは書かずに、起業のエントリを書きました。
やり残した引き継ぎ内容をエントリーとして書き出します。

実務的な引き継ぎは在籍期間中に完了したのですが、
伝えきれていない考え方の引き継ぎを書きたいと思います。

ちょっとざっくばらんに書きたいと思います。

若手としての心得

仕事柄、1年目、2年目といった若い人たちとの接点が多く、
多くの若手にたくさんの心得を残したいところですが
でもあえて一つだけ心得をあげるとしたら、
「スタートダッシュをする」ことをお勧めしたいと思います。

スタートダッシュをすることは、あとのどの世代よりも少ない労力で、大きな成果に繋がりやすいです。
若い人ほどいろんな人から注目されていますし、若い頃ほど差がつけば目立つものです。

30代で、高度情報処理試験の資格をとっても、周囲の反応は「へー」でしょうけれど
1、2年目で応用情報処理試験の資格をとると「やるなー」となります。
そうなると、より高度なチャンスが訪れるようになります。
チャンスの質と量が、成長にはとても大事です。
スタートダッシュをしていると指数関数的にスキルをあげることも可能になります。

スタート時にダッシュすることは、若い頃にこそもっとも効果のあるプラクティスだと思います。

プログラマーとしての心得

プログラマーとして意識しておいて欲しいのは「自分が選択した技術によって、自分のキャリアが作られる」ということです。

あたりまえに思えるかもしれません。しかしとても大事なことです。

私は、若い頃、学ぶ時間は無限にあるように思えていました。
JavaVBが得意でしたがCだろうがRubyだろうが、出てくるものは
全部学んでいけるように感じていました。

しかし、振り返ると思ったより時間は短く、後から後から新しいものは出て来ます
瞬殺で消えてしまうような言語やフレームワークもたくさんありました。
それだけではなく、年齢がかさめば興味の範囲がスタートアップやビジネスモデル作りなど
別分野に広がる可能性すらあります。
プログラマーとしての履歴書作りを怠っていたり、
消えゆくばかりの目先の流行りを追っていたりすると
あっという間にプログラマーとしてのアイデンティティが失われます。
そういう、技術の真贋や時流の流れを読む力があるとプログラマーとして長生きできます。

これぞと思うものは、第一人者になりましょう。
第一人者といっても、世界で1番になる必要は必ずしもありません。
日本一だったらたいしたもん、関東一とか関西で名の知れたとか、
この会社ではNo1とかでも構わないのです。
狭い領域でもいいから第1人者となり、世界を広げていくことが、
広い世界での第1人者になっていくためのステップです。

第一人者になるためには、英語の情報を厭わずにアンテナを広げるのが大事です。
日本語での情報は2次情報とあきらめましょう。

英語って言っても、get,set,on,that,public,Object,search,destroy,constructor
このレベルで理解できればあとは気合と翻訳ツールで大丈夫。

無駄なキャリアを踏んでる暇はないですが、
無駄であっても、とことん突き詰めた先には道がつながります。