レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

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新社会人が直面する革命

新入社員研修の講師をしているため、今回は新人向けの話。


私自身も体験したことだが、社会人とそれまでの学生時代との最大の違いは、


圧倒的な権力を持つ純粋な"消費者の側"から、
"提供者の側の最下層"に回るということだ。


学生時代までは、アルバイトで多少社会と触れ合うことはあったとしても、
やはりスタンスとしては圧倒的に消費者である。
世の中に価値を生み出すことが生活の中心にはないのだ。


これは価値を循環させている社会からすれば、
無邪気な傍観者であり、ある意味で絶対的な権力者だ。


無責任が許される、お金をはらっている側だからだ。
遅刻をしても謝れば許される。
授業なんてお金払ってる側だから、寝てようが暴れてようが結局許される。


サービスの提供者に対しても無遠慮で当たり前だ。お金を払っている側だからだ。
料理が出てくるのが遅ければ文句を言うだろう。
買った製品のマニュアルが分かりにくければクレームの電話を入れるだろう。


これらは社会人でも同じであるが、学生時代という傍観者のスタンスからだと
全ての吐いたツバは、サービスの提供者に振りかかるだけだ。


ところが、社会人になると
急に価値の提供者側に立つことになる。
しかも最下層の「新人カテゴリ」に組み入れられる。


周りのサービスの提供者は、全て自分たちよりも先輩、上位の人たちになる。
クレームを「言うだけ」の側から、いつクレームを「言われるかわからない」側に立つ。


「無責任に人の文句を言うなら、自分を振り返ってみろよ。」といわれてしまう立場になる。


これは世界が変わったと思ったほうがいい。大革命がおこったのだ。


最下層からだんだんと力をつけ、

いづれ提供者であり消費者という立場に立つ日が来る。


その時ようやく、「大人」と呼ばれるようになる。


18歳も20歳もまだまだ子供。

大人は提供する側にまわり、自分の食い扶持を稼げる者を指す。


新人諸君は、ようやくスタートラインに立った。


新しい世界は、責任も問われるし面倒も多いけれど、


自分の存在意義を見出す唯一の世界だ


ようこそ新世界へ。