僕自身そうですが、一貫性や整合性が図られていないものには不快感を覚えてしまいます。
しかし、時折完全主義に捕らわれすぎているがゆえの非効率を感じます。
整合性求める意識が働く場所にこそ、効率化の余地があるのではないでしょうか。
一貫性や整合性を追求すると無理して枠にはめるところが出てくるのです。
たとえば、設計書のフォーマットに合わせて資料を書いていると
どうしてもフォーマットに合わずに表現に悩む箇所がでてきます。
内容に悩むならまだしも、表現に悩む時間は非効率です。
これに対する安易な解決策は、別紙・添付資料として別のフォーマットを用意することです。
枠組みがなくなるとずいぶん楽になります。
表現の整合性が合っていることは気持ちがいいが、
多くの場合、本質的な価値ではない。
のです。
また、一貫性・整合性を求めだすと面白いアイデアが封殺されます。
ペーパープロトタイピングやテストファーストや、ペアプログラミングといった
面白いプラクティスが採用されにくい状況を生んでいるのは、整合性や一貫性を求める姿勢があるからではないでしょうか。
プロジェクトで一貫してそのプラクティスを採用できない場合、それらのプラクティスは受け入れられません。
これに対しては、部分的にプラクティスを採用して実績をつくることです。
パレートの法則を念頭におきながら、2割で全体の8割を牽引させます。
部分的にプラクティスを採用して、実績を根拠に浸透させます。
これは一人からでも始められる運動だと思います。