レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

BLOCKVROCKリファレンス目次はこちら

要件分析の奥義!観察と分析と張付!

ユーザビリティの基本原則は、ユーザが言うことを聞くべからず; 彼らの行動を観察すべしである。
エンドユーザはインタラクションデザイナーではない。
だから、たいていの場合ユーザが要求する特定のダイアログ等は彼らにとって最適なものではないのだ。

2008年 アプリケーションUI・ベスト10 – U-Site

「ユーザが言うことを聞くべからず」というのは言いすぎだと思うけど、観察が大事というのはわかる。


いつだって、答えは自分にはなく。他人にもない。他人との関係性の中で発見するものなんだ。


現場の実感として、システム開発ではユーザーの行動を観察するというプラクティスは標準的には行なわれない。
要件分析のフェイズを設けていても、たいていはユーザーヒアリングで終わりのところが多い。


要件分析の段階でユーザーさんの仕事に張り付くべきだ。
しかし、1日や2日程度ではいけない。(それぐらいで済ませている現場なら時々ある)
それでは一通りの業務を教えてもらうのに精一杯でとても観察とまでは行かない。


開発規模の1割程度の期間を
ユーザーさんと席を並べて仕事をするぐらいでないと、
ユーザーさんの観察はできないと思う。
(3ヶ月”稼動日60日”のプロジェクトだと6日)
分析と観察に時間をかけることが、後のシステム開発全般に大きく役立つ。