レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

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人は炎上案件ではなく、教育で育てるべきなのだ。

ござ先輩が荒ぶってる!いいぞいいぞ!

gothedistance.hatenadiary.jp

 

大元は、ソフトウェア開発者1000万プレイヤーへの近道として、「炎上案件を経験したらいいぜ」みたいな話をしたソフトウェア会社の代表の話で、前後関係はわからないけどこの発言が拡散されて本気にとらえる人も多いし有害だわな。そんなの生存者バイアスでしかないのは21世紀の常識で、もうそう言う体育会系ブラック企業みたいな発言が許される世界はない。

 

しかしあったなー。こういう世界。生き残れたやつだけを次の地獄に叩き込んで育てていく世界。

 

僕もそうやって死の淵から生き残ったクチだが。だからこそ、そういう人の育成をしてはいけないと思ってる。DVの親に育てられた子は、親になったときどう育てていいかわからなくなるのと似てるんだろう。負の連鎖を断ち切るべし。

 

人は炎上案件ではなく、教育で育てるべきなのだ。

 

ちょうど先日、1人に230万円という中小企業では破格の教育費をかけて人を育成する企業の話を聞いたところだった。フォーブスの記事になってる。

 

forbesjapan.com

 

かっこいい。

ちょっと引用してみます。

 

研修だけで1人に、「約230万円」の投資──大阪の中小企業が見せる、本気の変貌

ビジネスパーソンとしての意識、仕事の進め方。

それらは多くの場合、新卒で入社した企業や若手時代に勤めた企業で基礎が作られ、良くも悪くも長年、体に染み付く。だからこそ社員の未来を本気で考える企業は、育成に投資をする。

 

 ほんまに「社員の未来を本気で考える会社は育成に投資する。」やね。

フリーランスや副業が全盛となり、大企業のメリットが昔ほどなくなってきた個の時代にあって、会社組織に何ができるのかと言えば、人を育成して利益を回し、育ち・巣立った人たちとも経済圏を広げて共栄していくことじゃないかなと。

 

「優秀なプレーヤーが増える中でも、選ばれ続ける企業にならないといけない。そのためには、ただの制作会社やただのシステム開発会社ではいけません。海外企業に負けない強みを身に付け、海外企業と日本企業のハブのような存在になる必要がある。今こそ、未来への投資が必要なのです」

 

選ばれ続けるために、コストをしっかりかけて人を育てていくこと、って言葉は当たり前のように感じるかもしれないですが、中小企業ってそんなに簡単じゃないから言葉が重い。

その仕組みのためには、安くしろとだけいう顧客とは付き合わないなど顧客もしっかりと選べなくては実現できない。

決して「下請け」とみなされない関係性の構築を重視する姿勢や、収益安定化の仕掛けが他にあるからこそ、こういうことができるんだな。それこそできる経営者というもんだな。

 

こういうかっこいい会社の方が、クローズアップされてほしいなー。