レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

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スタートアップが取るべきビジネスモデルはアフィリエイトやフリーミアムじゃない

スタートアップが、よく間違える単純な間違いは

「いいサービスを作ったら勝手に売れていく。」という間違いだ。

とくにアフィリエイトフリーミアムモデルがもたらす幻想に惑わされてはいけない。

これはわかっているつもりでも、全然わかってない。

例えば、僕らがそうだ。



改めてシンプルなビジネスの原理原則から考えるべきだ。

「売れる」ためには「売る行為」が必要になる。

品物を適当に値札をつけて道ばたに並べておいたら売れるなんて都合のいいことはない。


売るから売れる。シンプルだ。


つまり営業が必要だといえる。


売らなければ売れないという当たり前すぎるビジネスの基本を、僕らスタートアップはよく忘れてしまう

良いもの作ったら口コミで広がって、アフィリエイトで儲かるとか本当にあり得ない。
 ※アフィリエイトはあくまでもブロガーのお小遣い稼ぎだし、口コミにも広がる仕掛けがあるから広がる。


実際「広告収入で儲けてます」っていう会社は

AmazonGoogleアフィリエイトをつかってるんじゃなくて、

莫大なPVを背景に広告枠を独自に(または代理会社を通して)売り込んでる。



スタートアップには営業力がない、だから独力でがんばっても大して売れない。

だからってスタートアップに夢がないとはいわない

一つの解は、営業力のある他の企業さんに協力してもらうことだ。


例えば、VCに企画を出して出資してもらうようなスタートアップが世の中多いけど、

これはお金だけの問題ではなく、VCに応援してもらうこともとても重要なのだ。

VCは、自分たちの投資対効果のためにも営業力を肩代わりしてくれる。



ソーシャルゲームの場合なんかもGREEさんやらDeNAさんやらのプラットフォームにのって売るというのが営業力の無いスタートアップの定石だろう。(いやその業界はよく知らずに言ってるけど)

ゲームを作って、独自に売り出すスタートアップは滅多に居ないか、趣味プログラマーかだと思う。

プラットフォームに乗るとマージン取られる代わりに強力な営業力で応援/サポートしてくれるからだ。


BtoBのようなアプリケーションもそうだ。

例えば、iPadのアプリをiPadと共に売り込みたい会社さんと協力して売る

というモデルが組み立てられないと、スタートアップで営業力はつかない。



大事な事だと思うからもう一度言おう、

はじめから「広告モデル」「フリーミアム」なんてことをあてにして

Webサービスのスタートアップをはじめるのはリスクがありすぎる。


参考例で言うと、僕が5年かけてブログをかいて、合計140万PVまでいって

Amazonからもらった広告料は全部ひっくるめても8万円ぐらいだからだ。

60ヶ月で8万円。つまり、月収7500円ぐらいか。

とてもビジネスとは呼べない。


スタートアップは誰かと組もう

組んだ相手にも、うま味のあるサービスを考えること

これがスタートアップに必要な「ビジネスモデル」というやつだと思う。