僕の後輩が、あるプロジェクトを抜けます。
「彼女は、山本さんを越えたよ。山本さんよりよっぽど活躍した。」
と、言われました。
僕は「もちろんそうですね。いまや彼女には敵わない。」と
後輩に追抜かれたことをうれしく思います。
僕があのプロジェクトで残した一番の成果は、
いろんなシステムを導入したことなんかではなく、
自分を超える後継者を残せたことだったんだ、と感じます。
いっとき僕は、後輩を育てることに限界を感じた時がありました。
どういった指導をすればいいのかわからず。
後輩が、何にモチベーションを感じてくれるのかもよくわからないと感じていました。
お金?楽な仕事?新しい技術?そういった表面的な仕事の動機以外に
僕が持っている動機に共感してくれる後輩は居ないと思っていました。
今は難しく考えなくなりました。
人は育てて働かせる対象ではなく、荷物を分けて共に旅するものだと考えるようにしています。
誰とどんな旅をしたのかを振り返って思い出せたらそれで良いと思います。