人に仕事を振るときは、頭から尻尾まで振りなさい。
と、これはウチの社長から教わった、人の活用術ですが、
その真意を知った気持ちです。
今の仕事のチームで僕の片腕になってるメンバーがいます。
片腕というよりも、もう完全に背中を預けています。
彼が最近、提案資料を作ってお客さんのところでプレゼンをしたんですが、
いつも厳しいお客さんが、するすると提案を受け入れてくれて
最後には「提案ありがとうございました」と、感謝の言葉をくれました。
僕も何度かこのお客さんに提案資料を持っていったことがありましたが、
提案が気に入られないときは感謝の言葉どころの騒ぎじゃなく、
コテンパンに突っ込まれて終わることもあるので、この感謝の言葉には価値があります。
彼が作った提案資料は、最初僕が作ろうと思っていました。
彼があまり得意じゃない分野の提案なので、
提案のデビュー戦にはふさわしくないと思ってたからです。
しかし、結果として彼に任せてよかったです。
昨年中は、僕がリーダーをしていたチームがあったんですがど、
僕が新規プロジェクトの立ち上げに参加することになって、彼にチームのリーダーを任せました。
チームを任せることにも最初は少々不安がありました。
でも任せて彼も成長したし、新しい方の仕事も軌道に乗ってます。本当に良かった。
任せられることで人間は成長する。
ということを、言葉ではなく実体験として学びました。
途中の仕事を渡するのも、
途中で尻拭いをするのも、良くありません。
これは自分が振られる側だとして、
途中の仕事を渡されることや、
途中で尻拭いされることを考えてみればよくわかります。
責任が持てないですし、やらされている感じしかしません。
だから、より成長したいと望む人には
頭から尻尾までという意識でのぞむことをお勧めします。
頭から尻尾までを自分から望んで請け負ってみる人が成長します。
なぜなら、それはリスクをとることだからだと思います。