レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

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トラぶってグチャグチャに行き詰まるからこそ勘や発想力が養われる

伸び悩む若手のエンジニアのひとつのタイプは、

まじめで努力家だけど、どうにも勘が効かないというやつです。

彼らは、実直でまじめだからキチンとマニュアルを手順どおりにやるんですが、

敷かれたレールから外れることに非常に弱いのです


彼らに対するアドバイスを日曜日の夜中0時にテレビを見ながらふと気づきました。

マニュアルどおりにやるから発想力や勘が養われないんだ。


気づいたことは以下です。

日曜日の夜0時、テレビをつけたらことごとく全ての局がスポーツニュースを流してました。

月曜日の現実に達する前に、ちょっと息抜きに笑えるような番組を探してもそんなのありません。


なぜこんなどの局も横一線なんだと憤慨したということを

友人に話したとき、彼は知ったような口ぶりでこんな事を言ってました。

「そりゃ、テレビ業界のマニュアルやらリサーチやらに従ってるからだよ。

 日曜夜0時は、これこれの層がテレビを見てるから、こういう番組が視聴率とれる、みたいなね」


だから、テレビってどんどん面白くもなくなってるのか。。。と感じたのですが、

まぁ彼の主張が正しいかどうかはともかくとして、ひとつの教訓があるように思います。


こっちの業界(SI)に置き換えて考えてみると

マニュアルどおり常識どおりにやるってことは、試行錯誤の工程を経ないわけで、

そんなことばかりやってりゃ勘やクリエイティビティーが養われないのは当然なわけです。


先日、現場で発生した

Webサービスの疎通ができない」という問題への対処をする中で、改めてそれを感じました。

Weblogic10.3のサーバで、Weblogic8.1のクライアントで

Webサービスを疎通させようとしていたんですが、

どのサイトにも情報が載ってない現象で、まったく訳わからなかったんです。

手探りでやってみるしかないわけですが、このときは勘に頼るしかありません。

エラーから内部構造を類推して、原因を調べるっていう作業はとても苦しいもんです。

この解析もほとんど丸1日うんうんうなってやりました。

しかし、これをやっていく中で、WeblogicWebサービスが、頭ではなく心で深く理解できたのです。

こうやって煮詰まって試行錯誤した時間が自分の勘や発想のもとだなぁと改めて実感しました。



クリエイティブな仕事をしたいなら、勘を養いたいなら

マニュアルや本だけに頼らず、まずはいろんなことにぶつかっていくのが良いと思います。