レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

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OTN大阪で得た2つの刺激

Oracle社がBEA社を買収したという話を聞いたときは、

業界がどうなるかなんて考えもしなかった。


でも、旧BEA社には、技術部長の佐々木さんというとても楽しいオジサマがいて、

いつも大阪でdev2devカンファレンスという名の飲み会を開いてくれていた。

(本当は、エンジニアのための技術コミュニティー)

個人的にも懇意にしてもらっているが、エンジニア像としても目標にしたい人だ。

■佐々木さんブログ(英語)
http://blogs.oracle.com/masasasaki/


BEAがOracleに合併されて、佐々木さんが開くこの楽しいコミュニティが

どうなるかについては気になっていた。



今日、合併後初めてのOTN大阪カンファレンスがあった。

製品紹介のようなカンファレンススタイルになっていて、

いままでのようなアットホームなカンファレンスが影を潜める。

まぁ統合後初めてだし、まずはこんな感じだろう。

これからどんな感じになっていくかに期待してる。


刺激1

Oracle Coherence というインメモリデータキャッシュの仕組みはとても面白そうだった。

なんでも、ビジネスロジックとデータベースの間に層を一つ設けて、

マシンをグリッド化しておき、巨大なメモリ空間を構築するのだという。

このメモリ空間に、POJOなどのオブジェクトをプールさせておきアプリから利用する。

POJOはバックエンドで定期的にDBに永続化されるので整合性はとられるらしい。


ORM層をグリッド化して、非同期でDBに永続化する感じかな。


DBアクセスがすべてメモリ上のオブジェクトアクセスになり、

しかもグリッド化されたデータキャッシュなので

超高速であり、しかもDBの障害時にもサービスをとめなくてすむ。

拡張性も申し分なく、とめられないサービスやシビアなパフォーマンスを求められる

サービスでは今後、普及しそうな気がする。


とても面白いので、また今度さわってレビューしてみよう。
(あ、でも買わないと触れないのかな???)


刺激2

それから、京セラ株式会社の大谷さんという方のセッションがとても面白かった。

情報システム部というものがまだ存在していなかった時代から、

現場仕事の傍らでシステムの管理をしていて、企業が急成長すると共に


脆弱なシステムのアーキテクチャではいけないということに気がつき、

柔軟で堅牢なアーキテクチャを自力で体得し構築したという

凄腕の企業内情報コンサルタントだ。


圧巻は、我々が聞いても辟易するような要件の

”固定資産管理システム”をたった1ヶ月で形にしたという話。


そのほかにも、現場と経営とシステムの観点から、鋭い含蓄のある言葉が連発で

システムを動かすことについて目からうろこが落ちた気分だった。

これについては、また後日エントリーを書きたい。

システムを導入するには、組織の改革と同時にやらなくてはならない。

という、ベンダーやSIerには中々難しい話だけど、

そういう話が聞ける機会はめったになく



JDeveloperもとても進化してるみたいだ。



とにかく壇上の旧BEA佐々木さんは楽しそうだし。。。

っと、そんなこと感じながら割とボーっと講演を聴いてた。



するとパネルディスカッションの時間に、

「クロノスの山本さんと阪田さんが着てくれてます。」

って、壇上の佐々木さんから、紹介までしてもらった。

佐々木さんの厚意がありがたい。


カンファレンスが終わって、

僕はいつものとおり(?)、セッションの講演者さんに質問しまくった。

僕自身は常々、せっかくそこに凄い人がいるなら話さなきゃ損だって考える。


ということで、凄い人たちと業界について熱く語っていると

「ちょっとこれからのみに行きませんか?」と佐々木さん。

なんだかdev2devの息吹が息づいている感じがしてうれしくなった。


そんなこんなで、エンジニアの熱い話をして帰ってきた。


久々に、刺激を受けた一日だった。