レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

BLOCKVROCKリファレンス目次はこちら

プロジェクトのバッドエンドパターン

プロジェクトが上手く行くためには沢山の要因があり、
「これをやれば絶対うまくいく」という銀の弾丸はありません。


しかし、反対に「これをやったら確実に失敗する」という
バッドエンドへ向かうパターンは、存在します。


たとえば、最近実感するひとつのバッドエンドパターンは、

正しい判断をできない人が、判断が必要なポジションに居る。

ことです。


プロジェクトがトラブルになってしまうのは、小さな間違いの積み重ねであり、
正しい判断をその時々にできていないことの表れだと思います。


正しい判断とは何かというのは、議論が分かれますが、
僕が考えるのは、

今得られる情報を最大限に集めた上で、メリットが多い判断だ

と思います。


これは、僕が尊敬する経営者であるウチの社長が言ってた言葉です。


経営者は、常に判断を求められます。
その判断が、将来最適な判断かどうかは今の時点ではわかりません。
わからないから、判断しないとはいかないのが経営者です。


それならば、最大限に情報を集めて考え抜いて判断しなくてはなりません。


プロジェクトでも、判断が必要なポジションにある人は、
最大限の情報を集めて、メリット・デメリットを総合して判断しなくてはなりません。


実績や経験のあるエンジニアだと、
今、自分の持っている情報だけで判断しようと考えがちです。


小さな判断ではそれでも良いでしょうけれど、
重要な判断をする場合は、最大限の情報収集が必要です。
最大限の情報収集は、本やインターネットで得られる情報などではありません。

関係する人間の話を聞くこと

が一番です。


最大限に情報を集めようという姿勢にある人は、
人の意見を最大限に聞こうという姿勢だと言い換えられます。
その上で、判断をする人が判断をします。


判断をする人が人の意見を聞かない人だったプロジェクトは、
ことごとく、何らかの失敗に陥っていたなぁと、
振り返って思い出します。

人の意見を聞くこと。

これが、最近また思い知らされる成功の鉄則であり、

正しい判断をできる人が、正しい判断をする場所に居ないこと。

これが、バッドエンドパターンの1つだと思います。