レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

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報告書は「雰囲気」や「考え」を伝えることこそ大事

会社の後輩が、プロジェクトリーダーとして

同プロジェクトの関係者に向けて週報を書いているんですが、

その確認をしていて、(自分としても)よくやってしまいがちな点に気づきました。



そのリーダーの書いた報告書は

「事実のデータを淡々と伝える」ものになっていて、

「うまく行っている」のか「やばい」のか、

といった状況(というか雰囲気)が伝わりませんでした。


プロジェクトリーダーとしての報告書は、

新聞のように事実だけを伝えれば良いというものではなく、

「雰囲気」と「リーダーとしての考え」を伝えることも目的です。



例えば、

共通機能をテストしたところ
バグを10件発見しました。

と記述がありました。

しかし、それでは多いのか、少ないのかすらわかりません。

10件/500件(2%)

と表記するだけで、雰囲気が少し伝わります

10件/20件(50%)

なら大分やばいと気づきます。


バグなどの気を引くキーワードを書いているときは、

必ず質問されるポイントです。

ここはリーダーとしてのコメントを入れるべきでしょう。

アーキテクチャ上の不具合が共通するバグ原因なので、一箇所の修正で直ります。

なら、楽観視できますが、

全体的に品質を上げる必要があり、専任のPGを割り当て、前倒し工数を取り崩して対応予定です。

なら、ちょっとやばそうですよね。

そういった、原因分析、対応方針などが書かれていないと

読んでも伝わらない週報になってしまいます。


プロジェクトリーダーの報告書は、「雰囲気」と「リーダーとしての考え」を伝えることを目的として書く