「『あなた』は人間ですか?」
「・・・Yes。そうですね。」
「では、『人間』はあなたですか?」
この問いからはじめるプログラムの講義があります。
僕は(僕らの会社は)この問いの先にある概念が好きで、
僕らが教育で教えているのも、ここが中心なのです。
「人間そのもの」は存在しないのです。
つまり「人間」とは「概念」上での存在ということになります。
それに対して「あなた」は現実に存在します。
なんのために「人間」のような「概念」があるかといえば、、、
それは次の話です。
「猫を飼っている人はいますか?」
「名前は何といいますか?・・・マリーですね?」
「『猫』は、マリーですか?」
「マリーは『人間』ですか?」「・・・そうですか、猫ですか。」
「ところで、あなたは猫ですか?」
あなたは人間であり、猫ではない。
あなたは、「人間」に分類(classification)されるが、
猫には分類されない。
そう、つまり「人間」という「概念」は
「分類」のための概念なのです。
では、どのようにして「あなた」は
「人間」に分類されているかといえば、、、
「振る舞い(言葉を話すことなど)」と
「状態(国籍を持っている、黄色人種である)」
の2種類の分類基準によって分類されているのです。
この、考え方をソフトウェアにとり込むのが、
オブジェクト指向であり、僕らの会社の好きな分野です。
ではまたあした。