レベルエンター山本大のブログ

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開発プロセスの議論

Kronos社内では最近開発プロセスの優劣について話題が熱い。
開発プロジェクトの正解を探す旅をはじめてこそ、真のエンジニアに近づけると思うのでこの傾向はとても好ましい。
しかしこの議論には、まずはさまざまな前提を先に共有すべきだ。

■ 究極の開発プロセスは絶対失敗しないのか?

第一に、開発プロセスの選択がプロジェクトの成功・失敗の最大の要因ではないことの認識が必要だろう。
究極の開発プロセスがあったところで、他の要因によって容易にプロジェクトは失敗する。

なぜなら結局のところプロジェクトを遂行するのは人だからだ。
さらに、プロジェクトはひとつとして同じものはない。
PMBOKによればプロジェクトは定義からし「独自」
規模や要求の難易度、体制、コスト制約、スケジュール制約、政治的背景。
これらによってプロジェクトの様子は大きく様変わりする。

開発プロセス」はうまく進めるための計画のテンプレートであって、
具体的なプロジェクトの計画や遂行はより有機的であるべきだ。

有機的なものを上手く舵取りするには、枠にはめられない部分が最も大事だと思う。
枠にはめられないものの管理を総称して「プロジェクトマネージメント」と呼ぶのだと思っている。

だが、、、枠も大事で、せっかく枠組みを設けられるのなら、
平時より、備えるべきところだ。