レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

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2009-01-01から1年間の記事一覧

必要なのは常に1歩分の勇気

新しいことを始めるとき。怖くて、億劫だけど、必要なのは、常に1歩分の勇気だけなんです。1歩進んだ後は、また次の1歩分だけの勇気が必要です。 明日から東京で講師の仕事をします。およそ2ヶ月の東京マンスリーマンション生活の後、7月からは本格的に東京…

メモを取るのはこの3点だけに絞れ

小飼さんのブログ「404 Blog Not Found:メモらぬ阿呆にメモる馬鹿」で、メモについて話題になっている。 仕事ではメモが重要だ、新人はとにかくメモをとれ・・・というのが一般論で、TB元で話題にしてるのは「メモ不要論」に近い。僕は基本的には「過剰メモN…

クラウドはパラダイムシフト確定だから、四の五のいわずにGAEとKey-Value Storageをやっとけ

Google App Engine(以下GAE)がJavaに対応してから、その衝撃的サービス内容から 「これはパラダイムシフトであり、破壊的イノベーションなのではないか」と論議されるようになった。 クラウドはとっくにバズワードではない。そして、 クラウド型のアプリケー…

標準化に必要なのはフレームワークよりも(美女)エバンジェリストだ

でかいプロジェクトで開発標準を定着させるには、フレームワークやドキュメントよりも「標準化伝道師(エバンジェリスト)」を常設するほうが効果があると思う。開発標準は、その組織の文化だといえる。文章やソースコードで文化を根付かせようとしても上手く…

誇りを貫くプログラマのキャリアパス

エンジニアの誇りを減退させずキャリアを積むためには、とっとと管理を極めて*1管理の仕事を他の人に振れるようにすることだと思っている。*2 あなたが管理を嫌ってもキャリアアップするにあたって管理という仕事は回ってくる。 管理という仕事に目を背け続…

膨大な仕事に対して着実に成果を出すための「ビュッフェレストランの鉄則」

膨大な仕事を抱えるエンジニアにとって、もっとも効率的な仕事の仕方は「やらないでいいことをやらない」ことです。 好きな料理を選んでお皿にとることができる「ビュッフェ形式」のレストランでは、全ての種類の料理を選ぶ人は少ないでしょう。 とはいえ、…

新しい環境へ踏み込む人に1つだけ必要な心構え

今日必要なのは今日を乗り切る勇気だけ。明日のことは明日の自分に任せるだけ。

偽忠誠心の利用法

「山本さんは会社への忠誠心が高い」と昔からよく言われるが、僕自身はそういう古めかしい感情はあまり好きではないし、忠誠心を意識して仕事をしているつもりもない。(しかも、今となっては経営者だから忠誠心というような受身の心構えではやっていけない。…

開発現場の掟で人生のコミット

開発現場の掟という本を書いた、第一の動機は「はじめに」でも書いたように、この業界が見失っているあるべきエンジニア像を模索することでした。しかし、実はもう一つ本を書き始めた頃から決めていた非常に不純な動機がありまして。。。 この本の「謝辞」の…

どうやったら気持よく前向きにチャレンジングな選択がしやすくなるか?

安全策が後手後手を生む - 山本大の日記に頂いたトラックバックの中の、以下の問いかけに答えてみる。 どうやったら、現場のみんなが気持よく前向きにチャレンジングな選択がしやすくなるか?何かアイデアや事例があれば教えてくれると嬉しいです。 http://n…

安全策が後手後手を生む

場当たり的な対応で工数が少なくてすみ、影響範囲も少ないが、コードは汚くなるという案と影響範囲が広いし工数も掛かりそうだが、コードは綺麗になるという案があるとき、僕は、よほどの差でない限り、コードが綺麗になるほうを選ぶ。 ここで場当たり対応を…

成長の原則:チャンスをつかみ夢を実現させる者、責任を負う者

うちの会社の後輩で、中核メンバーの2人(id:kiy0taka,id:jyukutyo)がInfoQカンファレンスに行ってる。 id:jyukutyoという人は、どこにでもあるチャンスをつかみ、夢を作り出し、行動力で夢を叶えた。 そして夢を叶える過程で、すさまじい成長を遂げた。 (…

「開発現場の掟」出版!!

企画から2年近く掛けて泣きながら執筆した本が、ついに出ました。開発現場の掟 (プロの鉄則) エンジニアが現場で生き残るための極意 (開発の現場セレクション)作者: 株式会社クロノス山本大出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2009/04/09メディア: 単行本(ソフ…

Javaプログラマが0円で始めるFlex-ActionScript(2)

ActionScriptのpackageディレクティブについて学んでいきます。 パッケージについて 前回のサンプルでは以下のような無名のパッケージを使いました。 package{ ・・・ } Javaで言うデフォルトパッケージといったところでしょうか。ActionScriptのパッケージ…

Javaプログラマが0円で始めるFlex-ActionScript

Javaエンジニアが次のステップとしてFlexに取り組むのはいいと思うんですが、 Javaとは勝手が違う部分があってハマるポイントも多いと聞きます。 たぶんそれは、FlexやActionScriptについて基礎を素っ飛ばしてしまうからなのかなと思い。 じゃあ、Javaを初め…

よい聞き手になりたいなら、絶対に質問を考えながら話を聞くこと!

「コミュニケーション上手は、聞き上手である」といったことがコミュニケーションの本なら必ず書いてある。 聞き手として、そのコミュニケーションを有意義な時間にするための秘訣がある。プレゼンを聞きに行ったり、顧客に要件定義のヒアリングをしに行った…

理解してもらうための文章 10ヶ条

あなたは12歳の4月1日午前ごろに何を考えていましたか? と聞かれても何も浮かばないが、 中学校の入学式で何を考えていましたか? と聞かれると、様々な記憶が呼び起こされる。 人間は、仕様や定義、数値といった情報を理解するようには出来ていない。 だか…

大不況の中でどうあるべきか。

結果が出てないときにどうであるべきなのか。どういなくてはいけないのかということが大事になってくる イチローWBC胸のうち明かすを写経 - 山本大の日記 イチローの言葉が刺さります。 経営者の端くれとして大不況の中であっても、 会社を守り、社員さんの…

イチローWBC胸のうち明かすを写経

3月30日の報道ステーションの特集「イチローWBS胸のうち明かす」でのイチロー選手へのインタビューが熱すぎたので写経した。映像はそのうち見れなくなるだろうし。 WBCでの心境を赤裸々に語るイチロー。 日本が勝って、最後いいところで結果が出て、というこ…

保守のカッコよさ

このブログを現プロジェクトのリーダー女史が見ているということを聞いて、やたらドギマギした。 実名ブログだし、もうしかたない。大きな嘘はあんまりないから開き直ってる。*1ドギマギついでに、このリーダーさんについておべんちゃらをつかってみるエント…

対価をこえろ!

出せるものを出し切って、「え?この値段でここまでやってくれたのか?お蔭様で他社さんに対しても自社に対しても自慢できるよ!ありがとう!」と言って貰えなければ、次は無いんですね。実績も何もない人間が値段でモノ決められるようになるのは、まだまだ先…

僕の1日のスケジュールとやたらスケジュールが好きな僕

ご要望いただいたこともあり、自分の平均的な1日のスケジュールについて公開してみます。まぁ、本当に標準的だと思うのであまり面白くはないかもしれません。ただ、改めて振り返ってみると、本当によくスケジュール表の消しこみとか組み換えとかをやってま…

スケジュールを作って、「問題対私たち」の構図に持ち込もう

スケジュールを作るプログラマが一番効率が良い。 - 山本大の日記のエントリに プログラマが作ったスケジュールはいつも壊される - @katzchang.contextsでトラックバックを頂いたので返答します。 すべてに返答差し上げたいところですが、長くなるので部分的…

スケジュールを作るプログラマが一番効率が良い。

現場の周りのプログラマさんたちが残業する中、 僕が毎日定時で帰って高品質なプログラムを作れる理由は、 僕が自分でスケジュールを作ってから仕事を始めるからだ。 僕が今の現場に入って始めにリーダーさんからこういわれた。 「スケジュールがきついので…

顧客満足と指名料とエンジニアの報酬

「大改造!!劇的ビフォーアフター」って番組が割と好きだ。注文住宅とオーダーメイドのシステムは多くの共通点があるからだ。先日、この番組を見ていて顧客満足について考えるところがあった。 それは、高い顧客満足を与えることで、指名をいただけるエンジニ…

誰も決めておらず、どこにも書いていない不条理なルール

僕の好きな本「コンサルタントの道具箱」のなかに、こんな一節がある。 誰が決めたことか、どこに書いてあることかも知らないのに、慣例に従って仕事をする人たちがいる。 なんでもかんでも慣例に従って仕事をすることへの戒めだ。 なぜいけないのかといえば…

保守エンジニアに見習うスキル「なんとかすること」

保守で得られるスキルは、強力な「Manage=なんとかする」力だ。 僕も昔、保守をやってたことあったので、「何とかする」という気持ちは、僕も負けてないつもりだったけど 今回はちょっと負けてたかもしれない。忘れかけてたともいえる。 ところで、後輩の女…

本番リリースの最大の障害は申請書という・・・

本番環境に乗せるには まず、IDの申請書を書いて、 デプロイモジュールの申請書を書いて、 PMさんに承認してもらった上、 お客さんに申請して承認を貰わないといけない。 これにより、凡ミス対応なのに休日出勤。 あーあ、まぁミスってしまった俺が悪いね。 …

精度を大幅に上げるための「つもり」による意識コントロール法

問題意識をコントロールすることができれば、あらゆることの精度を上げることにつながる。例えば「仕様を理解する」「プログラムを書く」と言ったことについても、問題意識をコントロールすることで精度が上がるんだ。 どうやってコントロールするか?それが…

迷える後輩への一言。素早くケリをつけよう。

僕は、今のプロジェクトを3月末で抜けるが、一緒にプロジェクトに入った経験の浅い後輩をプロジェクトに残していくことになる。素直でやる気のある、女の子だから丁寧に教えた。(女尊男卑)この後輩の仕事の悩み相談に色々乗っていたが、それもできなくなり…