レベルエンター山本大のブログ

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アジャイルって大変

請け負い開発でアジャイルのマネジメントやってます。アジャイルはとても忙しいという実感してることをとりとめもなく。

ムービングターゲットを追うこと自体がとても体力がいります。

アジャイルでやるってことは、動くゴールを追うことです。
当然、止まったゴールを追うよりも体力がいります。
体力とは、お金と技術と要員数です。
アジャイルは価値がありますが体力がいります。

マネジメントは予定の策定、実績の分析に頭を使います。

常に新しい予定を立てており、実績の分析も必要です。
次の一手を考えるために前回の分析をしますが、時間はありません。
分析の甘い1手を打ってしまって結局無駄になることもしばしば。
次のイテレーションで何を優先事項とするか?を素早く決めないと空回りするのです。
開発チームも大変ですが、要望側も大忙しです。
その覚悟が要望側にないと大変です。

終わりを作らないと終わりません。

要件って尽きません。お金は尽きます。だから「終わり」は作る必要があります。
開発サイドのマネージャーは、顧客満足度にもプライドと責任があり、利益も確保しないといけません。
そういう諸々を加味するとアジャイル請負では、ギリギリまで利益をつぶして奉仕してしまいがちですね。

速くはありませんが、いいものはできます。

要望を吸収できるので良いものはできます。
決して速くはできません。むしろスケジュールオーバー、予算オーバーになる可能性は高いです。
(顧客側の負担も大きいというのが一因です)

試験をテストコードに頼るのはドキドキします。

テストコードの重要性を凄く感じます。
テストコードは実装者が作りますが、実装者のレベルと実装者の負荷状況によってレベルがまちまちになります。
出来るエンジニアが実装しているからといっても安心はできず、テストコードの最低レベルの底上げが課題です。
トータルなテストコードの枠組みが出来てないと大変ですよ。

ウチはSeleniumJUnitを使ってブラックボックステスト中心にテストコードを書いていますが、
テストコードマネジメントの難しさを感じます。

要件が変わると大規模なリファクタリングが必要だけど、実装も忙しいし正直しんどいです。

上記の通り、ムービングターゲットを追うこと自体が大変なのに、大規模なリファクタリングも必要なので2重苦です。
体力いります。

人によって意見が分かれることもしばしばなので見極め大事です。

利用する人が参画してくれると進捗がよくなりますが、船頭十人船山登るという言葉もあるように意見を言う人がたくさん居ると混乱します。
お客さんも精鋭でないと勤まりません。



ということで、12月中にリリースの予定が、年末年始をはさんだ1月8日リリースという残念な状況になりましたww

いいものはできるし、充実感はあるんですけど、大変ですねー。