レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

これから大手SIerを困らせるだろうクリエイティブなだけのエンジニア層

[特集:SEが消える 1/3] 富士通・組織人事改革担当者「SEにはWebエンジニアのような創造性が必要」と話す真意
http://engineer.typemag.jp/elife/2012/02/se.php


SIからサービス開発系の会社に変革する会社が増えると何が起こるかというと多分、「クリエイティブなだけのエンジニア」が増える。

「クリエイティブなだけ」といってるけど、それは第1ステップとしてとても大事なことなので否定的な意味ではない。「まずはクリエイティブなだけの」というような意味だ。


クリエイティビティ(創造性)は、なかったものを生み出すことだけれどそれが世の中に受け入れられるものかどうかは別の話だ。
クリエイティブでかつ使ってもらえるという「商品」を生み出すにはもう一つ足りないものがある。


「売れるものを生み出す力」だ、マーケティング力というと胡散臭く聞こえるが、商品を世に広め使ってもらうためにやるべきことは、製品を作るためにやることよりも多い上に、正解と呼べるきちんとしたプロセスはない。


商品力=製品3割+売り7割というのがマーケティングの世界での常識らしいが、これを聞くとエンジニアはムッとしてしまうかもしくは、聞き流して正面から受け取ることはしない。
手塩にかけた製品・サービスが商品力としては3割しか役に立たないなんて!だけどそれが現実だろう。


売れるものを生み出す力は、営業力ともまた異なっている。


プロダクトをどのようにどういうルートで認知してもらい、
どのように広め、どうやって販売するか?どういった価格付けにするか?
そのために必要な訴求力は?デザインは?そして機能は?

といった具合に考えていくのが売れるものを生み出すということだ。
機能は最後に考える事であり先ではない。

マーケティング力は、クリエイターの次のステップに進むために重要な要素だろうが
プログラマーが設計を学ぶ以上にハードルの高いスキルかもしれないと思う。


大きな工業製品では役割分担で、マーケッターとクリエイターが住み分けをしている。
だから、すみ分ければいいじゃないか?と考えがちだろうけれど、そいった考え方は次の構造問題を生むだろう。


スーツとギークだった対立構造が、
マーケッターとクリエイターに代わるだけだ。


SIでの結論は、要件まとめて設計して実装できるやつが一番えらいってことだった。
ちゃんとサービス作る企業では、マーケッターとクリエイターは、同一人物である必要がある。
または、マーケッタ要素とクリエイター要素のどちらかに比重があってもいいかもしれない。。

大手のSIerさんが苦しむのはクリエイティブなだけのSEが大量に生まれた時に、それを次のステージに進められるかどうかにかかっているのではないか。

そんな偉そうなことを言うのは、まさに僕らが今、直面しているからだ。


クリエイティブなだけのエンジニアの
欲求を満たしつつ、次のステージに進んでもらうのは、コストがかかるもんだ。

大量のSEを抱える大手さんならなおさら。