レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

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「16秒の奇跡」あるいは計測とタイムアタックこそ生産性向上の銀の弾丸

教育をやっていて、思い知らされたことがある。生産性向上についてである。


語弊を恐れず敢えて言い切る生産性向上の銀の弾丸は、計測とタイムアタックにある。


今年、ある大手企業さんの新人教育を担当していて奇跡とも言える生産性的現象に遭遇した。


僕は、新人さんにいつも、ちょっと変わったレイアウトで席を作ってもらう。

グループ単位であったり、講師を取り囲むようなレイアウトであったり。


講義開始時に、そのレイアウトに席を移動してもらうんだけど、この時間をいつも計測する。


最初は、「5分でレイアウトをそろえて全員が着席できる」ようにと指示する。

そうすると大体の場合、5分ギリギリで全員が座っている状態になる。


5分をクリアするしたので、「よくやった」と褒める。


次の日、一気に半分の「2分30秒でやってみろ。」という。


そうすると、面白いことに皆目付きが変わって必ずクリアする。



さらに次の日。

より高いハードル「1分だ」と言う。


本当にこのへんが限界だと僕も思っていた。


しかし、今年の教え子は余裕で乗り越えた。



しかも、予想をはるかに上回る30秒レベルだった。


これには正直なところ驚愕した。余りに予想を上回って裏切られたので、笑ってしまった。


僕は笑って「30秒!」と結果を皆に伝えた。


そうすると皆、きらきらした目で自信ありげに自然と笑いが巻き起こった。


困難な目標を達成する喜びを皆が共有したんだ。



次の日、ダメモトで「30秒切れ」っていった。



結果。恐るべきことに、当初5分=300秒かかっていたレイアウト替えが
最終16秒まで短縮したんだ。



このエネルギーは、計測&タイムアタック的にやっていたことが奏功したんだと感じた。


プロジェクトでも、計測とタイムアタックを取り入れてみると良い。


恐るべき効果を発揮するから。


今までの生産性の概念が覆る。


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