レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

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意思決定とは、Yes 1 対 No 1000なのだ

経営に限らず、仕事というものは意思決定の連続だ。
Yesばかりの意思決定は凡庸に終わる。実はNoの質と量こそ大事なのだ


社内でブレストをして色んな製品アイデアをだそうと考えてブレストをやるんだけど、(当然だが)簡単ではないことに気づく。

ブレストのルールでは質より量であり、アイデアは否定しない。

しかし、この調子で意思決定まですすんでしまうと凡庸なアイデアに埋もれてしまう。


ブレストは、ブレスト。煮詰まったら使うべきツールではあるが初めから終わりまでブレスト・ドリブンでは成果は出せない。


「発散と収束」をするべきであり、第1の発散はブレストでいいだろうが、収束の方法はブレストにはない。


そんな時にスティーブ・ジョブズのインタビュー記事を読んだ。

“集中する”というのは、集中すべきものに『イエス』と言うことだと誰もが思っている。だが本当はまったく違う。それは、それ以外のたくさんの優れたアイデアに『ノー』と言うことだ。選択は慎重にしなければならない。私は、自分がやってきたことと同じぐらい、やらなかったことに誇りを持っている。イノベーションというのは、1000の可能性に『ノー』ということだ

ジョブズ氏が言う「つまらないものは捨てろ」の意味 :日本経済新聞

集中の方が収束よりもステップが進んでいる感じがするが、

僕が読み取ったことは「意思決定の大半はNoである」ということだ。


Noの質を上げることを考えることも大事だ。

僕らの会社も、なんでもかんでもNoと言い続ける組織に一時期陥っていて、

いい人材は居るのに、結果が出せない時期があった。


Noの意思決定とは、単なるNoではなく「何かを実現するためにやらないことを決める。」ということであり

やるべき事の優先順位付けの話だ。やるべき事があるから、やるべきではない事が決まる。

やるべき事がなければ、なんでもやってみれば良い。


優先順位1位に集中すること。その他できるだけ多くを捨てること。捨てた分だけ強くなる。


というのは、この前の研修後の飲み会で教え子達にも言った言葉だ。


僕は、新人の頃、資格の勉強のために友人全員に「もう2度と連絡してくるな」というようなことを言った。
その4ヵ月後に、9i当時のOracle Master Platinumをとった。


何かを捨てるほどに、捨てる物の大きさに比例して
覚悟が決まり、捨てたことに責任が伴ってくる。


選択と集中。個人においても、組織においても。