レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

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マネジメント以外のエンジニアのキャリアパス

エンジニアのキャリアパスの到達点は、マネージャだけではないと最近思う。
マネージメントはとても重要でやりがいのある仕事だけれども、
もう一つ有意義なパスがある。


良い言葉かどうかわからないけれど、それは
プロデューサーだ。


プロデュースとは産出するという意味であり、今まで世の中に無かった価値を生み出す事だと僕は定義している。


僕らの会社クロノスにも、(名乗ってはいないが)プロデューサーが居る。
専務取締役で、iPad関連のプロダクトを制作する総責任者だ。

敢えて大袈裟に言うけれど、彼は単なるパッケージソフトウェアの制作ではなくビジネススキームを提案をしている。

スタログという、ヘアサロン向けのiPadサービスが起点だ。
http://sta-log.com/stalog_for_hs.html

彼が提案したのはヘアサロン業界へのIT化だけではなく、ヘアサロン業界を対象とするIT会社へのOEMモデルの提案だった。

制作したプロダクトおよびビジネススキームを、横展開する手法としてOEMがある。
OEMとは、Original Equipment Manufacturerの略で他社ブランドの製品を製造することである。

平たく言うと製作したアプリを別会社の名義で配信しなおすようなモデルである。
このモデルには、対象とする業界(スタログで言うヘアサロン業界)への新たな発想の提案が不可欠である。
ITを駆使した提案。世になかったものの提案。これぞプロデュース。


昨今軌道に乗り始め、多くの問い合わせを受けている姿を見ている。



専務は、エンジニア上がりである。


エンジニアがエンジニアの延長上に見るべき夢は、
ビジネスを視野に入れた上でのプロデューサ業ではないかと近頃考える。


発想と、アイデアと、実現力(技術スキル)。


エンジニアはこれらを身につけたい。


そして僕は、そういう会社にしていきたい。



エンジニアの最終評価は、何が出来るか?(=スキル)ではない

何を作り世に出したかである。


エジソンしかり、ジョブスしかり、ゲイツしかり。