先日、実家に帰ったとき結婚について、仕事について、組織について、親父と話をした。
僕は「32歳というこの年。東京転勤、結婚と人生の転機がやってきてることを感じる」とこぼした。
そんな僕は今、プレイングマネージャーというべき立場にある。
ところが、僕は開発現場が好きで、
現場に入るとプレイヤーとして全力でプロジェクトに取り組んでしまう。
与えられた以上の仕事をし、求められている以上の責任を受け取る。
どうしてもプレイヤーとしての血が騒いでしまう。
今週の役員会で、今のままのプレイヤーではいけないということを叱咤激励された。
親父とサシノミは10年ぶりぐらいだった。
初めて聞く話だったが、親父も「32歳で転機がやってきた」と話してくれた。
32歳のとき、親父は今の会社に入って管理職になった。
それまでは、上の人が何とかしてくれたそうだ。
同じ状況で、親父は何をして、何を考えたのか。
親父の経営の哲学は「任せること」に尽きるという。
任せたら口を出さないこと
親父は手柄は部下にやり、トラブルは引き受けろ、という。
親父の背中を追いかけるというつもりではないけれど、
違う世界にいながら、酒を飲みながら親父と同じ仕事の話ができる。
経営という仕事はありがたい。
僕は、これから経営者にならなくてはならない。
今でも、取締役という肩書きはあるので経営者なんだろうが、
今までは社長と常務という偉大な先輩が、僕をプレイヤーとして泳がせてくれていた。
東京に事務所を出して、そこの責任者として、取締役として就任するということは、
いままでのプレイヤー主体のマネージャーではいけないということだ。
本物のプレイングマネージャーになり、プレイヤーとしての成績ものこす。
今度のミッションも、くらくらするような難題に思える。
でも、僕自身が生徒に送った言葉を思い出す。
次の次の1歩のために悩むな、必要なのは常に1歩分の勇気
明日、また1歩進む。
その次のことは、明日考えることにしよう。