レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

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「開発現場の掟」出版!!

企画から2年近く掛けて泣きながら執筆した本が、ついに出ました。

開発現場の掟 (プロの鉄則) エンジニアが現場で生き残るための極意 (開発の現場セレクション)

開発現場の掟 (プロの鉄則) エンジニアが現場で生き残るための極意 (開発の現場セレクション)

この本は、「鉄則」「原則」「法則」という3つの格言風の見出しを使って、開発現場のノウハウをまとめたものです。

このブログで日頃書いているようなことも色々と出てきます。

イラストも豊富で、有名なイラストレーターさんが書いてくれました。

やさしい雰囲気になっています。


そして、そうです。そうなのです。

コーディングの掟(最強作法) 現場でよく見る不可解なJavaコードを一掃せよ! (開発の現場セレクション)」というartonさんと宇野るいもさんのヒット作のシリーズに無理やり加えてもらいました。

光栄です。


では、原則と鉄則の一部をご紹介。

  • 原則 1:未来の憶測に惑わされず、今得られる情報で答えを選べ。
  • 原則 2:考えてから始めるより、始めてから改善するほうが、物事が効率よく前進する。
  • 原則 3:複数の原則が相反するなら、原則を詳細化するチャンスだと思え。
  • 原則 4:目的地までのル−トが明確になるまで、ル−トを見極めることに集中しろ。
  • 鉄則 1:【物語の鉄則】物事を理解し記憶するためには、背景の物語を理解しろ。
  • 原則 5:何かを理解するときには、背景の物語を理解しろ。
  • 原則 6:ドキュメント以上に、人に蓄積される物語に価値を置け。
  • 原則 7:議事録は、議事のみではなく背景までまとめろ
  • 原則 8:背景を知っているメンバ−が記載しろ
  • 原則 9:議事録を意識して会議を進行しろ

こんな感じです。


イントロダクションより

開発現場には「ル−ル化」も「数値化」も「仕様化」も「標準化」もできない、様々なノウハウが存在します。この本は、そういったノウハウを「開発現場の鉄則」として紹介する本です。
ソフトウェア開発の世界にいる人なら、「鉄則」というよりも「パタ−ン」というほうが、理解が早いかもしれません。パターンの代表的な存在として「デザインパタ−ン」があります。デザインパタ−ンとは以下のようなものです。
デザインパタ−ンとは、ソフトウェア設計での一般的な『問題』に対する設計ノウハウに、再利用しやすいように名前をつけたものである。

デザインパタ−ンは、『ソフトウェア設計の問題』を対象にしていますが、開発現場には設計に限らず、様々な落とし穴と、それに対するノウハウが存在します。開発現場の鉄則も、このデザインパタ−ンに似たノウハウの集まりなのです。


今年の1月には、3週間で90ページ加筆という殺人的要望を何とかこなし刊行にこぎつけたという苦労の結晶です。死にそうでした。


よかったら、読んでやってください。