レベルエンター山本大のブログ

面白いプログラミング教育を若い人たちに

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小さく失敗することの価値

理想に近いものを手に入れるための唯一の方法

小さな失敗を積み重ねることかもしれない。


すばやく行動するために小さな失敗を恐れないことは大事だ。

しかし小さな失敗を恐れないことのメリットは”素早さ”を手に入れることだけではなく、

むしろ制御しながら小さく失敗することで

理想形に近づくのに必要な”フィードバック”を得ることもできるのではないだろうか。



例えば、アジャイル開発なども小さな失敗の積み重ねだと言うこともできる。



失敗からのフィードバックが一番効く。

でも大きな失敗だと、失敗を恐れて身動きが取れなくなる



失敗を恐れだすと、慎重に失敗を回避しだす。

しかし慎重にやってるから確かに失敗はしないが、

理想のものを手に入れるためのチャンスを沢山失っている。

行動範囲も徐々に狭くなる。

これは大きな失敗をしてしまうリスクを

徐々に貯めこんでしまっている可能性もあるのではないか。



僕は新人教育などで講師業もやっているが、

伸びる人に共通するのは「やってみてる人」だ。

失敗を恐れて、やってみない人は高齢になるほどに多くなり

それでは技術は習得できない。(これが「35歳定年説」の正体かと感じた。その話はまた今度)



小さな失敗を回避しつづけることは、大きな失敗の元となる。

失敗しないことは失敗のもとだ。

「失敗は成功の母」という格言の裏返しとも言える。



しかし、「失敗しないことは失敗のもと」であることは

経験してみないとわからない。



僕の周りで、長年連れ添ったのにある日突然離婚してしまったある夫婦は、

常日頃、まったく喧嘩をしなかったといっていた。

バツ一になった、その旦那さんが言っていた。

もっとこまめに喧嘩していれば、こんなことにはならなかったのに。



取り戻すコストが大きくなり過ぎる失敗をしてしまうと、致命傷となりかねない。

しかし、致命傷にならない修復可能な傷はむしろ怖がらずに受けるべきなのだ。


致命傷にならないようにするために、

自己修復能力を向上させることも必要だ。

そうすれば、失敗による傷を素早く癒すことが出来て、小さな傷は怖くなくなる。



思っているより、たいていの失敗の挽回は容易い。

影響範囲をコントロールして小さな失敗をするようにしよう。

これが次のフィードバックを得るチャンスとなる。


僕は小さな失敗の積み重ねによって理想を手に入れることは、

人の成長や、企業の成長、人間関係にも言えることだと思い始めている。


小さく失敗しよう。